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2006年の記事

 

 

 

 

 

ジャパンベストレスキューシステム(株)

 

■困りごと解決して、ビジネス膨らむ

業種:総合生活トラブル解決サービスの提供
ジャパンベストレスキューシステム(株)

困りごとを解決して対価を得る、きわめてシンプルだが、これを大きくビジネスとして軌道に乗せるのは並みのセンスと努力ではむずかしい。この中で、日常生活の悩み解決をビジネス目標としてこの事業化に成功した企業がある。ジャパンベストレスキューシステム(株)(名古屋市、榊原暢宏社長)がそれで、オートバイの故障サービスから始めたサービスビジネス、いまや、質の高いアフターサービスなどの提供で悩んでいる各分野の大手企業をも顧客化するなど、広々した新市場を切り開きつつある。

「日本全国24時間・365日御社の代わりに駆けつけます」。同社は、最近、こんなコピーで積極的なPRに乗り出している。「御社の代わり」がポイントだ。「お客様のサービス体制でお悩みはありませんか」と、冒頭のコピーに続いてたたみこむ。狙いは企業だ。事業を全国展開したいがアフターフォローに不安を持ったり、24時間対応したいが、人的都合で自社では困難、といった企業は実の所、多い。同社はこうした悩みを持つ企業の助っ人を買って出ようとしているのだ。総合生活トラブル解決サービスの提供と銘打ち、カバーするサービスは多様だ。

そもそもはオートバイの故障直しがビジネス化のきっかけ。1994年のことだ。オートバイのロードサービスを手がける所が無かったのに着眼、故障で困っているバイカーを助けるビジネスに挑む。会員制を取ったことも好循環、顧客は大きく膨らんだ。バイカーがバイクのカギと家のカギを一緒になくすトラブルがあるのにヒントを得て、99年には住宅のカギの取り換えサービスに乗り出した。これがまたきっかけとなり家の中のいろいろの修理やお悩み解決サービスへと仕事が広がっていった。注文にスピーディーに応じるため、「生活救急車」と車体に書き込むサービス専用車を配備、サービスネットも地元中部から全国に広がりつつある。「御社の代わり」サービスはこの実績と、全国のサービスネットが整ってきたからこその新しいサービスだ。チョッとしたアイデアが大きく膨らんできた。新たなサービス業の地平に向かって快走中だ。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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