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リプライス(株)

■「窓口待ち時間の通知などユニークな情報事業に力こぶ」

業種:各種施設の混雑情報の提供
リプライス(株)

役所、病院、銀行、美容院、レストラン…。混雑して長時間待たされることも少なくないこれら施設・店舗の混み具合が「その場に行かなくても分かればいいのに」とは多くの人の思いだろう。そうした思いをかなえるシステムを事業化しているのがリプライス(横浜市、永井佑社長)だ。同社では「ネコの目システム」の名のもと、各利用者の携帯電話やパソコンの画面上に、混み具合や待ち時間がリアルタイムで表示される仕組みを開発して実用化。同システムをインフラとする新たな情報サービスにも力を入れている。

リプライスは、駐車場関連事業を手掛けるショウワ電技研(同)が平成13年に「ネコの目システム」の普及を目指して設立した会社。同システムは、もともと駐車場の空車情報の提供を目的に開発したものだが「混雑対策はあらゆる施設の経営課題。混雑・空き情報をリアルタイムで提供できるネコの目が課題解決のソリューションになると確信し、駐車場以外でも広く活用を促そうと考えた」と、両社の社長を兼務する永井氏は狙いを語る。

「ただいま19人待ちです。59番の方をお呼びしています」(皮膚科クリニック)、「ただいま1人(およそ5分)待ちです」(年金事務所)、「混雑してきています。ご利用できない場合があります。周辺の比較的すいている駐輪場をご利用ください」(市営駐輪場)。利用者はこうした情報を、リプライスが運営するポータルサイトなどから簡単に検索できる。現在、官公庁、金融機関、医療機関、携帯電話ショップ、旅行代理店をはじめとして全国約1000カ所の施設・店舗にネコの目システムが導入されている。

同システムを開発するきっかけとなったのが、平成11年にNTTドコモが始めたiモードサービスだという。「iモードの登場で、外出時における情報利用の革命的変化を予感した」(永井社長)。実際、同社では、混雑・空き情報の提供をとっかかりにして、防犯・防災などに関わる地域緊急情報や、臨時休業、特売・特別サービス、地域イベントといった各種お知らせ情報を、利用者の行動につながる「行動情報」と位置付けて提供中。今後、さらにユニークなコンテンツの提供により、革命的変化の一翼を担おうと意気込んでいる。

「企業だから利益を上げることが大切なのは言うまでもない。ただ、利益ばかりに目を向けず、これまでにないシステムやサービスを手掛けることを意識している」(同)。新規ビジネスの追求はハードルが高く多くの困難が伴う。しかし、ハードルを乗り越えると新市場開拓の先駆者となり、社員の成長にも直結する。そんな思いからチャレンジを続ける同社では、今、各種センサー・カメラメーカーとの連携による“差別化できるIoT(モノのインターネット)の実践”に事業の照準を合わせている。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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