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2009年の記事

 

 

 

日本スパイス(株)

 

世界で一つのスパイスを作りたい

業種:スパイス調合
日本スパイス(株)

カレーはもちろん、サラダ用のスパイス、アイスクリーム用のスパイス、豚骨ラーメン用のスパイス。鍋焼きうどん専用スパイス、熊本市内、繁華街から少しはずれた街中で夜中、たった一人でスパイスを作り続けている人がいる。日本スパイス(株)の篠原正一氏。

「世の中にこんなスパイスがあるのか!」彼は8年前、ネパールに行って出会ったスパイスに感動し、カレー&スパイス料理店を立ち上げた。5年前にインドに行ってからは、もっとスパイスを日本に広めたいという思いが、今年になりカレー店を縮小、スパイス研究をメインに行っている。カレーの配達や電話受付の終わった夜8時以降が彼の時間だ。40以上の原料をブレンドし、配分を変えながら新しいスパイスを開発していく。日本でスパイスのオーダーメイドを行っているのはこの日本スパイス(株)の他数社だけである。

スパイスは本来、素材のもつ栄養素を吸収しやすくする優れた健康食品だ。野菜炒めなどに使うと塩コショーの代わりに使えるので、料理に使う塩分を控えめにできるという。ストレス軽減や骨粗鬆症の予防にもなる。但し、材料や配合の方法次第では体にマイナスになることもあり、かなりの知識が必要だ。

小規模企業ならでは悩みとして、パートナーの育成、ホームページの充実、ビジネスパートナーとの出会い、新規投資のなど課題もある。しかし、地域に密着した取組も始めていきたいと、熊本の名物からし蓮根ならぬスパイス蓮根の開発や地場の特産物を使った新しいスパイス料理のレシピの受注、ペット用スパイス、香り系スパイスをそのまま香のいいピアスにして製品化するなど可能性はどんどん広がっていく。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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